この週末は暖かくなるが、ぜひ衣替えをしてほしい。
18日(土)は東京で最高気温26度と夏日になる予想だが、来週は北から寒気が南下する見込みで、セーターか、コートが欲しくなる肌寒さになるからだ。

先週から今週にかけて2つの台風が日本に接近したが、これが場を変えた。
台風22号、23号共に、本州に近づくほど北上せずに、伊豆諸島八丈島付近を西から東へと通過した。この経路から読み取れるのは、上空もやっと秋になったということだ。
低気圧が来る前に気温↑ 通り過ぎると気温↓
平年9月頃の台風は、日本付近を北に進むケースが多い。これは熱帯からの暖かい空気がまだ強いことを意味する。
これが平年10月になると、台風はあまり北上しなくなり、西から東へと進むようになる。これは偏西風が日本の上空に南下して来るためだ。
今回の2つの台風は八丈島付近を東に進んだということで、偏西風がようやく日本の上空に南下して来たことを意味する。偏西風は熱帯地域からの暑い空気と北極で溜まった冷たい空気の境目を流れる気流であり、偏西風が日本に来たということは、これから寒暖変化が大きくなるということを意味する。
偏西風は低気圧の通り道なので、雨も降りやすくなり、低気圧が来る前に気温アップ、通り過ぎると気温ダウンを繰り返す。

この週末は低気圧が来る前の気温アップにより夏日、そして来週は通り過ぎた後の気温ダウンという展開が予想される。
特に来週月曜日から水曜日ごろにかけて気温が低めとなるので、この週末は衣替えをしてほしい。
ただ、総入れ替えはまだ早い。先に言ったように、寒暖の変化が大きく、寒さの後は再び暖かくなるためだ。週間予報や2週間気温予想などの情報を上手に使って、体調を崩さないように準備してほしい。
執筆:三井良浩(フジテレビ気象センター)