16年前に秋田県潟上市の路上で女性に性的暴行を加え、けがをさせたとして強姦致傷の罪に問われている男の論告求刑公判が16日、秋田地方裁判所で開かれ、検察は男に懲役10年を求刑しました。

起訴されているのは、秋田市飯島川端の無職・栗山大樹被告(48)です。

栗山被告は2009年3月の深夜、潟上市の路上を歩いていた当時21歳の女性を後ろから押し倒して松林に引きずり込み、顔を殴るなど暴行を加えた上、胸を触るなどのわいせつな行為をして全治2週間のけがをさせたとして、強姦致傷の罪に問われています。

裁判の争点は、被告人が犯人であるかどうかで、検察は「被害女性に付着していた体液のDNA型が被告のものと一致している」と主張する一方、栗山被告は無罪を主張しています。

16日の論告求刑で、検察は「鑑定した体液からは第三者のDNAは確認されず、被告が犯人であることは明らか。悪質な犯行で被害者に肉体的・精神的な苦痛を与えた結果は重大」として懲役10年を求刑しました。

一方、弁護側は「被害女性は他の人に襲われた」と述べ、無罪を主張しました。

裁判は16日で結審し、判決は10月24日に言い渡されます。

秋田テレビ
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