秋田市中心部の住宅街にクマが4時間居座り、現場は騒然としました。16日、秋田市の千秋公園近くにある建築中の住宅にクマ1頭が居座りました。警察が一時、周辺の道路を規制しましたが、昼過ぎに捕獲されました。
齊藤光記者:
「秋田市の住宅街に来ています。この道の先にクマが居座っているとみられますが、状況を確認することはできません」
16日午前8時半ごろ、秋田市千秋城下町の建築中の住宅に、体長約1メートルのクマ1頭がいるのを工事関係者が見つけ、警察に通報しました。
駆け付けた警察や秋田市の担当者などが住宅の中にクマがいるのを確認し、クマが逃げ出さないよう、侵入したとみられる玄関をふさぐなどの対応を取りました。
そして秋田市は、通報から4時間後に住宅の玄関部分に箱わなを設置。それからまもなく午後0時38分にクマは捕獲されました。
付近の住民は安堵(あんど)の表情を見せていました。
現場近くに住む人は「近くの手形山は太平山とつながっているから、クマはつたってその辺にはいるが、中に入ってきたのは初めて。捕獲されて安心した。こんな所にいると思わなかった」と話していました。
現場は、千秋公園から北東に約200メートル離れた住宅街で、警察が近くの道路の通行を規制しましたが、現在は解除されています。
また16日午前2時40分ごろ、クマが居座った現場近くの秋田市手形山崎町の路上で、クマ1頭が目撃されています。
今回居座ったクマと同一の個体かは分かっておらず、警察などが付近の住民に警戒を呼びかけています。