ダイビング技術を競う大会で、秋田県男鹿市の高校生たちが日本一に輝きました。
9日に県教育庁を訪れたのは、男鹿海洋高校マリンスポーツ部に所属する生徒4人です。
マリンスポーツ部は、8月に福岡で開かれた「全国水産・海洋高等学校ダイビング技能コンテスト」で、8大会ぶり4度目の男女総合優勝を果たしました。
全国の水産高校や海洋高校に通う生徒が2人1組のチームとなってダイビングの技術を競うこの大会は、水中のある地点に一定時間とどまる「中性浮力コンテスト」など、5種目の順位に基づいて総合成績が決まります。
吉方桃花アナウンサー:
「マリンスポーツの部員たちは、校舎の中にあるプールで、大会に向けた実践的な練習に励んでいます」
中でも9チームが出場した女子の部で、創部以来初めての優勝を果たしたのが、2年生の小玉玲蘭さんと1年生の佐藤優陽さんのペアです。
種目の1つである、一方が対岸にいる相手を引っ張って泳ぎタイムを競う「ダイビングレスキュー競技」では、佐藤さんが引っ張る役割を担当しました。
佐藤優陽さん:
「顔をあげすぎると泳ぐのがきつくなるし、下げすぎるとマスクが沈むので、マスクのぎりぎりを攻めて泳ぐことに気を付けている」
一方、男子の部には16チームが参加し、3年生の金野碧海さんと小柳慶天楼さんのペアが準優勝しました。
2人は、シュノーケルやフィンと呼ばれる足ひれを着用して泳ぐスピードを競う「200メートルフリッパーリレー」で2位に輝きました。
金野碧海さん:
「自分のバディの小柳さんはスピードが速いが、ターンやスタートなど細かい動きが苦手で、自分は得意なので相性がとても良かった」
2026年度の大会は秋田県で開催を予定しています。地元での開催に部員たちの思いはひとしおです。
小玉玲蘭さん:
「来年は全種目1位を取れるように頑張りたい」
佐藤優陽さん:
「今回の大会の競技の順位を1つずつ上げられるように練習して、来年も優勝できるように頑張りたい」
一方、3年生にとっては今回が高校生活最後の大会でした。
小柳慶天楼さん:
「将来はバディの金野さんもどちらとも自衛隊を希望していて、自衛隊では潜水士という職種があるので、マリンスポーツ部で身に付けた技術を潜水士に生かして人命救助をしたい」
部員たちはそれぞれの目標に向かって、これからもダイビングを続けます。