「Live News days」では今週、「for the NEXT」を共通テーマに、未来に向けたSDGs関連のニュースをお伝えします。
16日は、気候変動の中で広がるフランスの都市のハチミツです。
フランスのスイーツなどに欠かせない食材、ハチミツ。
お菓子や料理に広く使われています。
取材班が訪れたのは、南フランスのアビニョンです。
養蜂家のマルセール・アンリさん(37)は、10年以上にわたりミツバチを育ててきました。
ところがここ数年、異変が起きています。
養蜂家のマルセール・アンリさん:
大規模な熱波で女王蜂の産卵が減り、蜜を集める働き蜂がどんどん少なくなっている。
猛暑などの影響で女王蜂が産卵しなくなり、ミツバチの数が減少。
さらに、ハチミツの原料となるラベンダーも枯れ、2024年は1トン以上採れていたハチミツが、2025年はわずか200kgにまで減ってしまいました。
こうした中、ある取り組みが広がっています。
その一つが「都市の養蜂」です。
ミツバチの数を増やそうと、都市部の公園やビルの屋上などでの養蜂が盛んになっています。
都市で養蜂を行うコリーヌ・カステルさん:
花粉を運ぶミツバチなどの生物の数は、都市部だけで全体の3割にもなる。
ミツバチは植物の受粉を促し、都市の緑化にもつながります。
ミツバチの保護が環境を守るための重要な一歩となっています。