視覚に障害のある人が、路面の状態を確認するために使う「白いつえ」。
トルコのスタートアップが新たに開発したのは、つえが音声で道案内をしてくれる「WeWALK Smart Cane 2」です。

これまで、視覚障害のある人がスマートフォンで音声案内などを使う場合、つえとスマホで両手がふさがってしまい、荷物が手から離れるなどの危険がありました。

つえはスマートフォンのアプリと連動し、駅やバス乗り場までの道案内に対応。
近くのカフェなどを検索できるほか、スマホを取り出すことなく通話することも。

また、歩行中の危険を回避する機能も搭載されています。

上半身の高さにある障害物をセンサーが検知し、音で危険を知らせてくれます。

本体価格は日本円で約13万円(850ドル)で、現在、英語やトルコ語など、10以上の言語に対応している「WeWALK」。
日本企業と連携し、日本語版の開発も進められていて、2026年の発売を目指しています。

WeWALK 世界戦略担当者:
次の局面では(特別支援学校や盲導犬協会などの)日本の団体につえを約50本配布する。配布の目的は、団体から直接フィードバックを得て、技術が視覚障害者コミュニティーにどのような利益をもたらすかを知りたい。

さらにこちらの企業では、24時間対応のオペレーターが、スマホの画像を元に利用者をサポートするサービスも展開。

利用者が「Tシャツを買いたいです」と話すと、オペレーターが「わかりました。正面が紫、少し左が黒です」と、商品の位置を案内していました。

今後も、視覚に障害がある人が自立できる環境を提供していきたいといいます。

WeWALK開発担当者 ガムゼ・ソフオール氏:
WeWALKは私に世界を変える機会を与えてくれる。視覚障害者にとって、より平等で活動的で自立した生活を提供したい。

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国際取材部
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