「Live News days」では今週、「for the NEXT」を共通テーマに、未来に向けたSDGs関連のニュースをお伝えします。

15日は、大量に廃棄される「卵の殻」の再利用に注目します。

2500万人以上が来場し、13日に閉幕した大阪・関西万博。

その日本館で配られていた紙袋は「卵の殻」を再利用した特殊な紙で作られていました。

これを手がけたのが埼玉・桶川市の企業です。

ずらりと並んだ紙袋や封筒。
これらに使われているのは、卵の殻を10%含んだ紙「カミシェル」です。

日本国内で産業廃棄物として捨てられる「卵の殻」は、年間約23万トンとされています。

開発した櫻井代表はこれに目を付け、2017年に紙に含まれる「炭酸カルシウム」を「卵の殻」に置き換えることを発案。

最初の試作品は手作りだったそうです。

サムライトレーディング・櫻井裕也代表取締役:
試作を繰り返す中で、本当にド素人だったので失敗ばかりで、このまま紙として発売できるかという不安はすごくありましたね。

その2年後に製品化に成功。

導入する企業は、直接取引だけでも250社を超えるといいます。

取材した記者によると、触ってみても特にざらざら感はなく、つるつるとしていて、言われなければ卵の殻が入っていると気づかないといいます。

また、紙の他にも「卵の殻」を55%含んだメラミン食器を開発するなど広がりをみせています。

サムライトレーディング・櫻井裕也代表取締役:
実際使ってるのをいかに代替していくか。もっと認知して、当たり前のように使ってもらえるようにしたい。

廃棄される「卵の殻」から生まれた紙や食器。
その可能性はどこまで広がるのでしょうか。

フジテレビ
フジテレビ

フジテレビ報道局が全国、世界の重要ニュースから身近な話題まで様々な情報を速報・詳報含めて発信します。

経済部
経済部

「経済部」は、「日本や世界の経済」を、多角的にウォッチする部。「生活者の目線」を忘れずに、政府の経済政策や企業の活動、株価や為替の動きなどを継続的に定点観測し、時に深堀りすることで、日本社会の「今」を「経済の視点」から浮き彫りにしていく役割を担っている。
世界的な課題となっている温室効果ガス削減をはじめ、AIや自動運転などをめぐる最先端テクノロジーの取材も続け、技術革新のうねりをカバー。
生産・販売・消費の現場で、タイムリーな話題を掘り下げて取材し、映像化に知恵を絞り、わかりやすく伝えていくのが経済部の目標。

財務省や総務省、経産省などの省庁や日銀・東京証券取引所のほか、金融機関、自動車をはじめとした製造業、流通・情報通信・外食など幅広い経済分野を取材している。