16日午前6時20分ごろ、富山市小杉の住宅街でクマの目撃情報が多数寄せられました。

この記事の画像(8枚)

クマは成獣とみられ、午前10時すぎに潜んでいるとみられる住宅敷地の周りを警察や市の職員、猟友会が取り囲み、一時膠着状態となっていました。

富山県内初の緊急銃猟の許可が出され、緊迫しますが、その後、敷地内を調査したところ、クマの姿が確認できなかったことから規制線が解かれ、周辺のパトロールに切り替えられて引き続き警戒が呼びかけられています。

こうした状況を受けて、近くの県立富山南高校では、16日朝の登校時間帯に保護者に送ってもらう生徒の姿が多く見られました。

また、多くの生徒が利用する富山地方鉄道の不二越上滝線の小杉駅では、クマのふんが見つかっていて、一部の生徒は学校が所有するバスで駅から学校へ向かいました。

*富山南高校の生徒
「父に送ってもらった」
「やっぱりこわい。テレビとかで人が被害にあっているのを見ると、自分もそういう場面になったら怖い」

*保護者
「心配はしているが、どうしていいか分からない。でも学校もあるし」
「帰りは電車で帰らせる。たくさんの友達と一緒に帰ってねと言っている」