9月から、市街地にクマが出没した場合に自治体の判断で猟銃を使用できる緊急銃猟の実施が可能になりました。これを受けて15日、秋田県大仙市で市街地にクマが現れた場合を想定した訓練が行われました。
9月に施行された改正鳥獣保護管理法では、人の生活圏にクマが現れた場合、市町村の判断でハンターが猟銃を使用できる緊急銃猟が可能になりました。
これを受けて、大仙市で15日、緊急銃猟の実施を想定した訓練が初めて行われ、市の職員や猟友会など約40人が参加しました。
訓練は、クマが物置小屋に侵入し、とどまり続けている想定で行われました。
緊急銃猟の実施には、クマなどの危険な鳥獣による被害の防止措置を素早く取る必要があるか、銃の使用によって人に危害が及ぶ恐れがないかなど、複数の条件を満たす必要があります。
大仙市農林整備課・佐々木直樹課長:
「マニュアルはあるが、実際に訓練をしてみるといろいろな手続きがあり、30分以上確認をした。今後、市街地にクマが出た場合の実務につながるように、課題として検討していきたい」
参加者はチェックリストを一つ一つ見ながら、銃を使用する際の対応方法を確認していました。