老舗お弁当チェーン「ほっかほっか亭」のある発信が今、大きな注目を集めています。

「ほっかほっか亭」がSNSに投稿したのは、「【情報提供望む】ほっかほっか亭の書体をデザイン・制作した人をさがしています」というもの。

利用客ならおなじみの「ほっかほっか亭」の文字。
実はその作者を「ほっかほっか亭」が社を挙げて大捜索中だというのです。

ほっかほっか亭総本部 広報・永岑しおりさん:
(10月8日に)Xで投稿させていただいたんですけど、本当に多くの反響をいただいているので。

この“お尋ね人投稿”は、13日までで閲覧数が約3100万、いいねも17万件がつく大バズり状態。

でも、なぜ今この文字の作者を捜しているのでしょうか。

今から41年前のお店の映像には、現在と変わらぬ「ほっかほっか亭」の文字があります。
第1号店の創業は1976年。

ほっかほっか亭総本部 広報・永岑しおりさん:
当時の看板には使われているので、まず1号店からあったということは間違いないと。

このフォント、歌舞伎の看板などに使われる「勘亭流」によく似てはいますが、投稿文には「弊社の社長に確認したところ、当時、アルバイト学生が書いたオリジナルのフォントであることがわかりました。ただいかんせん50年以上も前のことで、手がかりはここまででして…」とあります。

創業50周年を迎える2026年までに作者を捜し出し、感謝の意を伝えたいんだとか。

おせっかいとは思いながら、「イット!」取材班も手伝えることはないかと第1号店創業の地、埼玉・草加市で聞き込み。
しかし、実はかつて1号店があった草加市内には、現在お店は存在せず。

そこで、ほっかほっか亭の本部の協力のもと、第1号店にゆかりのある人が話をしてくれました。

1号店にゆかりのある白石一子さん(74):
(Q.ほっかほっか亭のスタートから見てる?)そうですね。(オープン)1週間くらいで入ったかな。(私は)バイトで。

1号店でアルバイトをしていたという白石さん。
実は現在空き地になっている場所にお店があったそうですが、もともと白石さんの親族が所有していた土地だったといいます。

白石さん自身は“文字”を作った本人ではないとしたうえで、学生も少ないながらいたものの、入れ替わりが早く、思い当たる人はいないといいます。

1号店で働いていた白石一子さん:
(Q.学生アルバイトは何人いた)いや、正直言って学生っていない!みんなおばちゃん!

ほっかほっか亭のフォント作者は今のところ謎に包まれたまま。
引き続き情報提供が呼びかけられています。