午前7時40分ごろ、暴風域に入った八丈島では、東風にあおられ雨が舞っているように降っていて、ヤシの木も激しく揺れていました。
木々を激しく揺らす風と横殴りの雨。
13日朝、強い勢力で伊豆諸島を直撃した台風23号。
大きな被害を受けた台風22号の直撃からわずか4日後、再び新たな台風に襲われました。
13日午前6時過ぎ、暴風域に入った伊豆諸島の八丈島では、最大瞬間風速42.7メートルを観測。
午前6時43分までの1時間に44mmの降水量を記録しました。
5日間で2度目の台風直撃となった八丈島。
台風22号の影響で屋根が抜け落ち、まだ復旧していない状態のホテルもありました。
玄関を見てみると、玄関の天井部分が雨漏りで抜けています。
このホテルでは、先週の台風による被害で建物が大きく損傷したため、館内のあちこちで雨漏りが起きていました。
八丈島パークホテル・矢島さん:
今朝からまたすごい雨だった。見ての通り雨漏りで。22号で上が壊されて、そのおかげで雨漏りが、天井がボコボコ落ちてきちゃって。休業が…いつ再開できるかなって、そこが一番不安。
台風23号の影響で、八丈島では正午時点で約2220軒が停電。
町役場によりますと、先週の台風による停電から復旧した地域が再び停電したということです。
また、水源で土砂崩れが発生したことなどにより、多くの地域で現在も断水が続いています。
こうした中で被災した島民に向けて11日から大浴場を無料開放するホテルも。
「お風呂にもう台風が来てから入れてない。娘が入りたい入りたいって」と話し、午後2時からの開始を待つ親子の姿がありました。
午後2時の開始と同時に、待ちわびた人が次々と大浴場へ。
12日は約500人が入浴に来たといいます。
八丈島では、島内6つの避難所に現在も約340人が避難を続けています。