イスラム組織ハマスは13日、拘束していたイスラエルの人質を順次解放。
イスラエルの最大都市テルアビブに集まった市民からは大歓声が上がりました。
人質解放に先立ち、和平交渉を主導したアメリカのトランプ大統領はイスラエルへと出発。
大統領専用機内で記者団の前に立つと、「戦争は終わった」と述べました。
その到着を前に、テルアビブでは「ありがとうトランプ大統領」と書かれた巨大な看板が掲げられるなど、さまざまな場所で感謝が示されました。
トランプ大統領が通る道の上にはアメリカの国旗が掲げられていて、歓迎ムードが高まっています。
一方、11日に開かれた人質家族の集会には、和平交渉に関わったアメリカのウィトコフ中東担当特使とトランプ大統領の長女・イバンカ氏、その夫・クシュナー元大統領上級顧問が参加。
その席で、ウィトコフ氏がイスラエルのネタニヤフ首相の名前を挙げたところ、大ブーイングが起こりました。
その訳は、ネタニヤフ首相がこれまで、極右政党を含む連立政権維持のために、人質解放より戦闘継続を優先してきたとみられているためです。
一方で、ウィトコフ氏がトランプ大統領の名前を挙げると、参加者から大歓声が沸き上がり、感謝のトランプコールが響き渡りました。
そして迎えた13日、イスラム組織ハマスに拘束されていた人質の解放が始まりました。
ハマスは生存している人質20人を順次、イスラエル側に引き渡す方針です。
トランプ大統領は日本時間の午後4時前にイスラエルへと到着。
空港では、ネタニヤフ首相らの出迎えを受けました。
トランプ大統領は、このあと人質の家族と面会するほか、国会で演説する予定です。