「イット!」では今週、「for the NEXT」を共通テーマに、未来に向けたSDGs関連のニュースをお伝えします。

能登半島地震から1年10カ月、まだ復旧・復興ができていないところもたくさんあります。

そんな中、今だからこそ必要なことがあるといいます。
過去に能登半島でライブを行ったEXITの2人が能登を支援。その活動に密着しました。

EXITの2人が訪れたのは、石川・能登地方にある輪島市文化会館。
まもなく取り壊されるといいます。

兼近大樹さん:
そうか、これもダメか。こんなでっかいところが…。

りんたろー。さん:
2021年、地域活性化しようぜみたいなツアーをしてたんですけど。

兼近大樹さん:
1000人くらいの人が来てくれてやったんですよね。

りんたろー。さん:
解体される前に来られて良かったね。

兼近大樹さん:
そうね。もう見れなかったってことですから、ちょっと遅かったら。

震災から1年10カ月、「今だからこそ能登を支援したい」そんな思いに突き動かされたといいます。

兼近大樹さん:
一番みんなが(被災地に)来てくれる時期もあって、その時期通り過ぎたあとに人がなかなか来なくなってしまうので。その時期にまた行ったら、また話題になって、また(被災地に)人が来るんじゃないかなみたいな。

能登半島地震を風化させないために。
11日、2人が向かったのは石川・輪島市門前町。

一般社団法人 NOTOTO.担当者:
店舗が並んでいたんですけど、34軒中20軒が半壊以上の建物になってしまって。プレハブのこのタイプに、これも2年半という縛りがあるので、それ以内に再建とか(考えないといけない)。

りんたろー。さん:
あとどれくらいですか?

一般社団法人 NOTOTO.担当者:
あと1年半。

りんたろー。さん:
マジで?いける?

一般社団法人 NOTOTO.担当者:
…無理。

りんたろー。さん:
そうですよね?

住民:
無理。

思わず声を上げた店舗の女性。話を聞いてみると…。

仮店舗で営業する女性:
まず建設業者がいないのと、価格高騰で高いのと、後継ぎいないから、建ててもらっても何年かなとか色々考えると、なかなかその一歩が踏み出せなくて…。

仮店舗が使えるは、あと1年半ほど。
新たに店を立てて営業するのは難しいといいます。

被災から1年10カ月、今でも復興に向けた課題はまだ多く、火災で甚大な被害が出た輪島の象徴とも言える「朝市」は…。

地元のシェフ・池端隼也さん:
周りひどかったんですけど。

りんたろー。さん:
あれ焦げてるってことですか?

男性:
そう、焼けてるんです。ここ全部燃えたんで。

燃えた区画はさら地のまま、そこには草が。
そして、被災直後の画像を見せてもらうと…。

りんたろー。さん:
これ(震災)直後…。(涙を拭う)すごいっすね…。

地元のシェフ・池端隼也さん:
今回亡くなった人もたくさんいますし、そういう人の思いも背負ってる。いい町になるようにしたい。

さらに、問題は海岸でも。

門前クリーンビーチ作戦・長瀬光恵代表:
海だったのは、今ちょうど草が生えてるところ。海岸が遠くなったことで、もっとゴミがたまる場所ができ始めたから。

地震の影響により、4メートルも隆起したといわれる海岸。
海だった場所が陸地となり、ゴミがたまっていました。

今回のボランティア活動の1つは、そんな海岸を金沢大学の学生たちと清掃するというものでした。

たった1時間ほどのゴミ拾いで大量のゴミが集まりました。

参加した金沢大学の学生:
やっぱり1年もたっても、意外と崩れた建物がいっぱいあったり、手の届かないところもいっぱいあったりするんですけど、有名な方が来てくれて、また能登を知ってもらって、色んな人がボランティアとか、あわよくば移住みたいな、してくれたらすごくいいなって思います。

未だ様々な問題を抱える被災地。
そんな能登の人たちに少しでも元気になってほしいと、2人が参加したのは地域のスポーツレクリエーション大会。

参加者:
(EXITは)発信力の大きい人なので、何か感じてもらえたことを全国に伝えていってほしい。

支援活動は日が暮れても…。
志賀町富来の富来活性化センターで炊き出しを行いました。

女性:
地元に住んでいる人だけでは限界があるので、ありがたいの一言です。

りんたろー。さん:
僕らがここに入って感じたこともあるように、見てくれた人も感じることがあったらうれしい。何か感じたものがあれば伝えていってほしい。

兼近大樹さん:
想像以上に簡単に来られるんで、来てください!

りんたろー。さん:
意外と近い。

兼近大樹さん:
そう、めちゃめちゃ簡単に来られるはずなんだけどなって思ってます。