高校バレーボールの強豪、秋田県横手市の雄物川高校男子バレーボール部で、監督が部員に体罰を与えていたことを受け、阿部俊子文部科学大臣は10日の閣議後の会見で「大変遺憾。決して許される行為ではない」と述べました。
横手市の雄物川高校男子バレーボール部を巡っては、9月30日、部員の親の知人とする人から「知人の息子が暴力に耐えかねて寮を飛び出した」という情報が県バレーボール協会に寄せられました。
これを受け協会は10月4日、雄物川高校の校長同席のもと緊急の倫理委員会を開き、監督が部員に体罰を与えていたことを認めました。
協会は、バレーボール部の宇佐美大輔監督を、バレーボール指導員として1年間の謹慎処分としています。
こうした状況について、阿部俊子文部科学大臣は10日の閣議後の記者会見で次のように述べました。
阿部俊子文部科学相:
「雄物川高校バレーボール部で監督による体罰等があり、被害生徒の中に登校することができない生徒がいることについては大変遺憾に思っている。体罰等は決して許される行為ではなく、学校においては生徒のケアに適切に対応してもらい、今後このようなことが起こらないよう再発防止に努めてほしい」
また阿部大臣は、文部科学省の部活動指導のガイドラインに倣い、大会などで勝つことのみを目指すことのないよう求めました。