クマの人身被害が止まりません。10日朝、秋田市で散歩をしていた73歳の男性がクマに襲われけがをしました。また、湯沢市でも9日夜、77歳の女性がクマに襲われました。県内でのクマの人身被害は5日連続となりました。
10日午前6時ごろ、秋田市河辺三内の市道で近くに住む73歳の男性が散歩をしていたところ、道路沿いの栗の木の脇から突然現れたクマに襲われました。
男性は右足の太ももをひっかかれ病院に搬送されましたが、意識はあり会話はできる状態だということです。
また、9日午後8時50分ごろ、湯沢市皆瀬小湯ノ上の国道398号線で、仕事を終えて歩いて家に向かっていた77歳の女性が、山の方から走ってきたクマに襲われました。
女性はクマにひっかかれるなどして市内の病院に搬送されましたが、顔や肩などにけがをしました。
警察によりますと、近所の住民が女性の叫び声を聞いて外に出ると、女性が顔から血を流していたということです。
現場は住宅や温泉施設が立ち並ぶ地域で、観光地の小安狭大噴湯から約850メートルの地点です。
2025年に県内でクマに襲われたのは30人で、このうち1人が亡くなり、29人がけがをしています。