空席となっていた秋田市の副市長に、秋田県の前副知事の猿田和三氏が就任することが決まりました。沼谷純市長は、猿田氏の産業振興の分野での実績や幅広い人脈に期待を寄せました。
秋田市の副市長は条例で2人と定められていますが、2025年6月末に1人が退任し、現在は柿崎武彦氏が単独で務めています。
市は9月議会最終日の10日、前副知事の猿田和三氏を副市長に選任する人事案を提出しました。
猿田氏は秋田市出身の62歳。1988年に秋田県庁に入庁し、財政課長や産業労働部長などを歴任。2021年から2024年11月まで副知事を務めました。2025年4月の県知事選に立候補し、落選しています。
人事案は全会一致で同意されました。
本会議終了後、沼谷市長は猿田氏を副市長に起用する理由について「副市長は私にないものを持っている人と話してきたが、稼ぐ自治体、稼げる自治体を目指す中で、企業誘致・産業振興の部分で頼もしい実績があるので、頼もしい戦力になるのではと考えた」と述べました。
さらに、猿田氏が持つ県内の各市町村や県外の企業などとの豊富な人脈も決め手の一つだったということです。
秋田市・沼谷純市長:
「副市長2人という本来の体制に戻った。役割分担・補完がしっかりできると思う。市役所の職員にもその形でやっていくことについて理解してもらい、明るく秋田市政を前に進めていきたい」
猿田氏は11日付で副市長に就任し、産業振興や観光文化スポーツなどの分野を担当する予定です。
猿田氏の初登庁は14日です。
(※柿崎武彦副市長の「崎」は「たつさき」)