秋の風物詩「落ちアユ漁」が最上小国川で最盛期を迎え、卵を抱えたアユがヤナ場にかかっています。

最上小国川に6カ所あるヤナ場の一つ、最上町の瀬見ヤナ場。
秋が深まるにつれ、2週間ほど前から多くのアユがかかるようになった。

「落ちアユ」は9月~10月にかけて、産卵のため海へと下るアユのこと。

この夏は雨が降らず川の水が少なかったため、アユは1ヵ所にとどまってコケを食べ、体長25センチを超えるまでに成長した。
多い時で1日に数千匹のアユが水揚げされている。

(瀬見ヤナ場ヤナ主・八鍬孝明さん)
「下流と違って石が大きく、コケが多いからアユが大きく育つ。140グラムほどの大きいアユも落ちている。一気に30キロぐらいドーンと」

ヤナ場では8日、“親魚獲り(しんぎょとり)”と呼ばれる作業も始まった。
卵をたくさん産んでくれる有望なメスを選抜するもので、県全体で約500匹の天然アユを確保する。

(八鍬孝明さん)
「良いアユが落ちている。丈夫な天然アユがけっこう遡上していたから、ことしは親魚となるアユが多く獲れている」

採卵は鶴岡市の県栽培漁業センターで行われ、2026年に110万匹の稚魚が県内の各河川に放流される。

さくらんぼテレビ
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