広島弁護士会で元副会長を務めていた弁護士が、管理していた女性の口座から現金400万円を引き出し、横領した疑いで逮捕されました。
【竹内研二記者】
「こちらが久行容疑者の事務所です。ガムテープで看板が隠されています。入り口には8月をもって、廃業しましたという張り紙が貼られています」
業務上横領の疑いで逮捕されたのは、広島弁護士会・元副会長で弁護士の久行康夫容疑者です。
警察によりますと久行容疑者は、県内に住む30代の女性の成年後見人として、家庭裁判所から選任されていましたが、7年前管理していた女性の口座から現金400万円を引き出し、横領した疑いが持たれています。
事件は後任の成年後見人を務める弁護士からの届出で発覚。
久行容疑者は着服がなかったかのように、偽造した預貯金通帳の写しを家庭裁判所に提出していて、8年間にわたり女性の口座からあわせて1億3000万円を不正に引き出していたとみられています。
調べに対し、「今は言う気になれません」と供述しているということです。
警察は他にも余罪があるとみて調べています。