北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさんの同級生が広島市の中学校の先生を前に講演し教育現場で拉致という人権問題を扱う重要性を訴えました。

北朝鮮による拉致問題への理解を深めようと集まったのは広島市の中学校で人権教育を研究する教員およそ50人です。

はじめに横田めぐみさんを題材にしたアニメ「めぐみ」を視聴。
1977年、13歳の時に北朝鮮に拉致された横田めぐみさんは小学6年生まで広島市の牛田新町小学校に通っていました。

上映に続いて、同級生の佐々木典子さんが講演し「拉致は過去の歴史ではなく今も被害者の帰りを待っている人がいる」また「めぐみさんが拉致された当時と同じ年代の子どもたちへの啓発が重要」と訴えました。

【横田めぐみさんの牛田新町小学校時代の同級生・佐々木典子さん】
「(横田めぐみさんが)広島に住んでいたという。まずそこからそこを知らない方が多いので、まずはそこから中学や小学校で習った子供たちが、おうちに帰ってお父さんお母さんに教えてあげる。そんなふうになったらいい」

【広島市中学校教育研究会人権教育部会・椴木勉会長】
「広島の子どもたちは平和については意識が強いと思うが、この拉致問題は全く意識していないかもしれないので、今後、教育委員会と連携しながら、より(授業を)充実させていかなければいけないなと感じました」

広島市議会は今年6月、広島市立の小中学校で拉致問題に関する授業をするよう求めた市民有志の請願を採択。横田めぐみさんのアニメ上映などを通し、授業の中で児童・生徒が拉致という重大な人権問題を考える機会が増えると期待されます。

テレビ新広島
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