「あの日のきょうにずきゅん」テレビ新広島、放送50年の歴史の中から、あの日のニュースを振り返ります。
今から10年前の2015年10月8日、広島市中区の繁華街でメイドカフェなどが入った雑居ビルが全焼する火事があり客など6人が死傷しました。
午後10時前、広島市中区流川町の2階建ての雑居ビルから煙が出ていると消防に通報がありました。
【菱野記者】
「再び火の手が上がりました。隣に延焼しているのでしょうか。大きな炎と煙が上がっています。消防が懸命な消火活動を続けているんですが、その勢いは衰える様子を見せません」
火はおよそ8時間半後に消し止められましたが、出火元の雑居ビルと隣接するビルのあわせて2棟が全焼。メイドカフェの男性客など3人が死亡、3人が重軽傷を負いました。
死傷した6人がいたとみられる2階中央の部屋は非常に複雑な構造だったことから逃げ遅れた可能性が指摘されています。
火災から2年後の2017年、1階にあった当時の飲食店店長の男がゴキブリを駆除するためガスバーナーを使用して建物に火を燃え移らせた疑いがあることが判明。
重過失失火などの罪で在宅起訴され2021年に禁固3年・執行猶予5年の判決が確定しています。
(メモ)
メイドカフェの運営会社が火元の飲食店に損害賠償を求めた裁判で、広島地方裁判所は2023年6月12日、およそ3600万円の支払いを命じました。