福井県は、10月2日午前、永平寺町内で国勢調査を装い個人情報を聞き出そうとする「かたり調査」の事案が発生したとして県民に注意を呼び掛けています。
県や町によりますと10月2日午前10時頃、永平寺町の60代男性の自宅を長袖ジャージを着用した70歳ぐらいの男が訪れ「国勢調査に来た」と告げたため調査員証の提示を求めたところ、拒否されました。
不審に思った男性が帰るよう伝えると、近くに停まっていた黒のセダン車からスーツや黒縁眼鏡、マスクを着用した50歳くらいの男が降りて来て「銀行口座の番号を教えろ」と要求したため拒否すると、無言で立ち去ったということです。50歳くらいの男の腕にはタトゥが入っていました。
黒のセダン車に続いて、白のセダン車も後に続いて逃走していきましたが、2台ともナンバープレートが見えないよう隠されていました。
県内では9月26日にも、あわら市で国勢調査を装って金銭を要求する事案がありました。
国勢調査では、金銭を要求したり銀行口座の暗証番号やクレジットカードの番号を聞くことはなく、調査員は顔写真入りの調査員証を携帯しているため、県では不審に思った場合は調査員証の確認をするよう呼び掛けています。
また、国勢調査を装った不審なメールが送付される事案も県内で数件、確認されていて「メールで調査への回答を依頼することはない」としています。
