群馬県前橋市の小川晶市長は2日、既婚の男性職員とラブホテルで10回以上会っていた問題を巡り、前橋市議会に2度目となる説明を行ったあとカメラの前で、「議員の皆様からの質問やご意見に対して私の考えを答えさせて頂きました。各会派からは大変厳しいご意見を頂きましたので、自分のなかでしっかりと受け止めたいと思います」と話した。
相手の男性職員について、「質問の中では、当該職員の降格処分についても触れられました。一部の報道で降格処分が行われたと間違った報道がなされていますが事実ではありません。本市の、希望降任制度に基づいた異動が行われたというのが正確な情報になります。懲戒処分という意味での処分につきましては、今後総務部で行う予定です。
」と説明した。さらに、「また当該職員とそのご家族に弁護士がついたということですので、今後は代理人を通してご家族に対しては誠意を持って対応していきたいと考えています」としている。
自らの進退については、「私自身の責任の取り方については、本日も議会から色々なご意見厳しい声も頂きましたし、市民の皆様の声も受け止めながら、また支援者や弁護士にも相談する時間を頂きたいとお伝えさせて頂きました。しっかり考えた上で判断したいと思っています。市民の皆さんからも直接、厳しい声もすべて受け止めて、その上での判断にさせて頂きたいと思います」と話した。
その後報道陣から、進退についてさらに質問が出たが、小川市長は一切応じなかった。
小川市長は9月26日に前橋市議会に対して説明会を行ったが、市議からの質問を受け付けなかったため、きょう2日には再度市議会への説明を行い、質疑応答にも応じる事になった。説明会には男性職員の代理人弁護士も出席した。
小川市長をめぐっては、会見で既婚の市幹部職員と10回以上ラブホテルに行っていたことは認める一方、「男女の関係はない」と説明している。
また市役所には、市長の進退に関することや、納得のいく説明を求める問い合わせが殺到していて業務に影響が出ている。市長自身の公務についても、農業体験事業、自転車競技大会、廃棄物減量等推進審議会などで欠席したり、代理出席になるケースもあるなど影響が拡大している。