2日後に迫る自民党総裁選挙の投開票に向け、各陣営の活動の軸足が「国会議員票」の争奪に移っています。
基本的に郵送で投票する「党員票」は、1日が実質的な投票締め切りとなり、各陣営は「国会議員票」の獲得に向けた活動に精力を注いでいます。
1日、地元の千葉県で党員と懇談した小林氏は「自民党が変わることと、日本のビジョンを示すことが非常に重要だ」との考えを示し、2日も和歌山で党員に自らの主張を訴える予定です。
最初に出馬表明し、告示前から各地で支持を呼びかけた茂木氏は連日、議員の国会事務所を中心に回り、支持を訴えています。
官房長官としての公務を抱える林氏は都内を中心に視察や意見交換を重ねていて、2日は国会内で総決起集会を開きます。
高市氏の陣営も、「今後は国会議員票をターゲットに絞り声掛けする」として、電話などで支持を呼びかけ、議員票の掘り起こしに全力を挙げる構えです。
農林水産相の小泉氏は、ASEAN(東南アジア諸国連合)と日本・中国・韓国による農林分野の閣僚級会合に出席するため、1日夜からフィリピンのマニラを訪れています。
2日は大阪で5候補による街頭演説会が予定されていますが、小泉氏はビデオメッセージで支持を訴えます。
あるベテラン議員は「最終的には金曜に判断する」と話していて、4日の投開票まで「議員票」をめぐる水面下の駆け引きが続きます。