あすから10月がスタートし、“秋の値上げラッシュ”がやってきます。
食品や飲料品の値上げは3000品目以上となるほか、
電気代とガス代の政府の補助金が終了し、街からは悲鳴が上がっています。
街では「率直に困る。電気・ガスもそうだし、納豆も上がるってなると困るかな」「毎日何食べよう。質素な生活よりは貧しい生活に変わりそう」などの声が聞かれました。
10月の値上げでは、炭酸飲料やお茶など飲料が目立ち、ペットボトル飲料は200円台になる商品も。
その他、パックご飯や納豆、日本酒などの価格が引き上げられます。
帝国データバンクによりますと、10月1日から値上げとなるのは、実に3024品目。
この値上げラッシュに街の人は「飲み物が定価で200円超えてくるのはちょっと高い。焼きそばとかよく食べるので、お昼ご飯で。そういうのが上がると家計が厳しくなっちゃいますね」「うちは少人数なので、パックご飯結構買ってる。便利なので7~8パックは常備している。どのくらい(価格が)上がるのかわからないけど困る」と話しました。
さらに追い打ちをかけるように、10月の電気代とガス代が政府の補助金終了を受け、各社で値上がりします。
10月使用分の電気代は、東京電力管内の平均的な家庭では、9月より520円高い8652円。
最も値上がりするのは中国電力で、536円値上がりして8082円となります。
一方、都市ガス4社も10月使用分を値上げ。
東京ガスは222円値上げし5710円となります。
街では「オール電化なので、電気(代)が上がると一気に変わっちゃう。困るなって思います。もうちょっとどうにかならないかな。生活かかってるので」「電気代は本当にきついですよね。24時間ついてるので、切るっていうのはできない。頑張って働きます」などの声が聞かれました。
「イット!」は、電気代などの値上げに悲鳴を上げる飲食店を取材しました。
東京・立川市にある「立川海鮮丼MONROE」。
分厚くとろけるようなマグロのトロや赤身、光り輝くイクラが器からあふれるほど盛られています。
10月1日から始まる秋の値上げラッシュについて店長に話を聞きました。
立川海鮮丼MONROE・高橋セイム店長(高ははしごだか):
はっきり言っていいですか、すげぇ困ってる。毎月の支払いが違うでしょ。10月から商品値上がりするじゃないですか。電気料金や光熱費は毎月のことなので、低ければ低いほど、お客さんに低く価格設定ができるのでありがたいですよね、補助金があったほうが。
店主は9月で終了する補助金について、切実な思いを訴えます。
立川海鮮丼MONROE・高橋セイム店長:
永遠と(補助金)出してください、お願いします。マジです!お店としては、みなさん、どこの飲食店も限界です。
食料品・光熱費以外にも医療費、そして自動車保険も東京海上日動火災保険は約8.5%引き上げということになります。
一方、「東武ストア」では10月限定で304品目を最大40%値下げします(みずほ台東点を除く)。
大手スーパーの「イオン」は、10月1日からプライベートブランドのトップバリュ60品目を値下げします。
内容量を変えずに袋のサイズや形を変更することで、包装資材費などのコスト削減を行い、お買い得な価格を維持するということです。
このようにいろんな工夫をして価格を値下げていこうという取り組みもあります。