気象台は10月1日午前、東部仙台に大雨と、洪水警報を発表しました。仙台市内では各地で冠水や浸水の被害が相次いでいます。
記者リポート
「宮城野区中野の産業道路近くです。こちら水が冠水していて、私の股下まで水があがっている。あちらには動けなくなった車両が何台も立ち往生している」
宮城野区の仙台港周辺では午前9時過ぎから道路の冠水に関する通報が相次ぎました。
宮城野区中野4丁目では「車が水没して中から出られない」と通報があったほか、宮城野区白鳥2丁目の会社倉庫では2人の職員が浸水により動けなくなったということです。
消防によりますと道路の冠水により、緊急車両が近付けず、徒歩で救助活動を行っているところもあるということです。
これまでのところ、けが人の情報は入っていません。
こちらは明け方からの雨雲の様子です。
県南の沿岸部から県北の内陸部にかけて、ライン状に雨雲が発達した様子がわかります。
塩釜では1時間に52ミリの非常に激しい雨を観測しました。
仙台では気象台の観測で13.5ミリでしたが、沿岸部では、さらに強い雨が降っていたとみられます。
午後も1時間に40ミリ程度の激しい雨の降るおそれがあります。
そして、現在(午前11時45分時点)多賀城市と七ヶ浜町に土砂災害警戒情報が発表されています。
大雨の影響で東北本線の仙台、小牛田間と、仙石東北ラインの仙台、石巻間の上下線で運転を見合わせています。
また、多賀城市では警戒レベル3にあたる「高齢者等避難」を出し、避難所12カ所を開設しています。