テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが特技のイラストを使って天気の豆知識を解説するコーナー。今回は、「最も暑かった9月」についてお伝えする。

まずは古山予報士が見つけた「小さい秋」の映像。街路樹の「いちょうの木」が色づいている。ただ通常、日本でいちょうが色づくのは、大体11月に入ってから。なぜこんなに異常なほど早く色づいたのか、原因を県総合博物館の方に聞いたところ、「夏の異常な高温などでストレスがかかり、早く子孫を残そうと黄葉させて実をつけたのではないか」ということだったという。

実際に、実もたわわに実っていた。銀杏が…素揚げにしてビールと一緒に一杯やると最高!なのだが、これはストレスがかかっていたという証拠だったようだ。ここまでイチョウにストレスをかけた9月の暑さを確認していく。

1886年の統計開始以降の9月の平均気温を見てみる。ここ数年で一気に上がっていることが分かる。2023年に26.7℃、2024年に27.1℃、そして2025年はなんと27.8℃と、3年連続で過去最高を更新している。
この暑さに関連して、UMK気象センターの「X」に質問が届いた。
「ことしは、このまま暖冬ですか?」
児玉アナは、最近こそ朝夜はひんやりするが、昼間は暑いので、寒くなるイメージはない、と話す。

10月の予想最高気温を見ていくと、これから夏が来るのか?という数字が並んでいる。5日までは20℃台だが、6日から30℃を超え、都城やえびのでは32℃と、1年で最も暑い時期の平年値。10月の予想気温とは思えない数字だ。
また蒸し暑さが戻っていきそうなので、熱中症には十分な注意が必要だ。10月に入ってから熱中症の注意喚起をするとは、古山予報士も思っていなかったという。

ただ、11月になると平年並みとなり、一気に秋が深まっていきそうだ。そして12月は平年並みか低い予想。そしてその先、2月にかけて気温は平年並みということで、夏が暑かったからといって、冬暖かくなるというわけではなさそうだという。
11月以降は季節が一気に進んでいく予想で、体調管理に十分な注意が必要だ。
(テレビ宮崎)