テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが特技のイラストを使って天気の豆知識を解説するコーナー。今回は、「秋の日はつるべ落とし」のことわざについてお伝えする。
県内は真夏日の日数を日々更新中で、夏が長く厳しいものになっているが、日の長さは淡々と季節を進めてくれているようだ。秋の日の入りについて、「秋の日はつるべ落とし」ということわざを聞いたことがあるだろうか。今回はこれを検証していく。
「つるべ」とは、井戸についている桶のことで、手をパッと離すとスルスルと落ちていくことから、秋は急速に日が暮れることの例えとなっている。では、本当にそうなのか?検証していく。

7月・8月・9月・10月の毎月1日の「宮崎市の日の入り時刻」を並べてみた。7月から8月にかけては日の入り時刻は13分しか変わらないが、8月から9月にかけては32分。9月から10月にかけては39分と、3倍も早くなっていることがわかる。
急に暗くなると交通事故が増え、秋の日没は「魔の時間帯」と言われることもある。車や自転車では早めにライトをつけて、安全運転をこころがけてほしい。

日の入り時刻は「秋」となってきたが、日中の暑さはまだ「夏」となっている。18日の最高気温は、高千穂と五ヶ瀬を除く全ての地点で30℃以上の真夏日となった。ということで、年間の「真夏日日数最多記録」も更新中だ。宮崎で92日、宮崎空港で85日、高鍋で83日、延岡市古江と日向で82日となっている。

そんな中、きょうのポイントは…「猛暑終了宣言!」ようやく、ホッとできる日が続いていきそうだ。

この先の最高気温を見ていくと、30℃以上の真夏日はありそうだが、35℃以上の猛暑日は、予想されていない。来週月曜日、高千穂と五ヶ瀬で25℃以上の夏日にすら届かない予想となっている。ようやく「秋」を感じられるのではないだろうか。
(テレビ宮崎)