10月1日の宮城県内は朝から局地的に激しい雨に見舞われ、一時、「記録的短時間大雨情報」も発表されました。仙台市や多賀城市では道路の冠水や浸水被害が相次ぎました。
フロントガラスに叩きつける激しい雨。マンホールからは水が逆流し勢いよく噴き出します。
10月1日朝、宮城県内を直撃した突然の集中豪雨。
記者リポート
「宮城野区中野の産業道路付近です。道路が冠水していて、私の股下まで水が上がってきています。あちらには動けなくなった車が何台も立往生している状況です」
仙台港の周辺では、「道路が冠水して車から出られない」といった通報が相次ぎました。
しかし、冠水により緊急車両が近づけず、消防隊が徒歩で救助にあたるケースもあったといいます。
1日朝は、県南の沿岸部から県北の内陸部にかけて帯状に雨雲が発達。塩釜では1時間に52ミリ、3時間に111.5ミリを観測しました。
宮城野区では、1時間におよそ100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、「記録的短時間大雨情報」が発表されました。
こちらは、宮城野区白鳥。全身びしょ濡れになりながらスーツ姿で歩く男性も…。
近くの会社に勤務
「会社の前に緊急的に土のうを積んで、やれることはやったが、さらにそれを超えてあっという間に水が来ちゃったので、水が引くまで待つしかない」
JR多賀城駅の周辺でも交差点が冠水。近くの駐輪場では、自転車が水に浸かってしまっています。
多賀城市では12カ所の避難所が開設され、最大で34人が避難しました。
乳児を抱えた母親
「出先から家に帰ろうとした途中で、どこも道が冠水しているので、家に戻れない状態でした。お姉ちゃんもいて幼稚園に行っていて、そこも冠水しているって言っていたので、どうなるのか心配です」
これまでにけが人の情報は入っていませんが、雨で地盤が緩んでる場所もあり、土砂災害などへの警戒が必要です。