愛媛県今治市の潤滑油卸売り業者が事業を9月30日に停止し、破産の申し立ての準備に入ったことが10月1日に分かりました。負債総額は約1億7700万円と見られています。

破産申請の準備に入ったのは、今治市国分の潤滑油卸売り業「山本」です。

東京商工リサーチ今治支店によりますと「山本」は1974年5月に設立。愛媛県内の農協系のガソリンスタンドや建設機械の修理業者を得意先として、潤滑油販売の基盤を構築。1977年頃には廃油のリサイクルによる重油の販売も手がけたものの競合の激化で手を引きました。

このあとも積極的な営業活動を展開。1997年3月期には売上げが約2億1500万円に上りました。しかし景気の低迷やガソリンスタンドの統廃合などがあり、2003年3月期以降は売上げが2億円を割り込む状況に。さらに仕入れ価格の高騰に伴う価格転嫁が十分に進まず、2025年3月期は売上げ約1億7500万円に対し純利益が2万円。年商の超える負債を抱えるなか、人件費などのコストの上昇も重なり、事業の継続を断念し破産申請の準備に入ったとしています。

負債総額は約1億7693万円と見られています。

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