【ジュニア男子】堂前宗祐が堂々のデビュー

東日本選手権には出場した12名全員に加えて、ジュニアGPシリーズ出場のため予選免除されている西野太翔が進出した。

優勝は堂前宗祐(そうすけ)。

去年、全日本ノービスで6位入賞を果たした堂前が今季ジュニアデビュー。

「ノービスはフリー3分でしたが、ジュニアになってからショートとフリーがあってフリーも30秒伸びるので体力がもたなかったりする」とノービスとの違いを感じる中、ジュニアのプログラムは「楽しい!」と笑顔に。

「アツアツでいけた」堂前宗祐のショート(関東選手権)
「アツアツでいけた」堂前宗祐のショート(関東選手権)

仲間たちからの大きな声援に力をもらい、「アツアツでいけた」とショート、フリーともに自己ベストを更新する会心の演技で「とにかく嬉しくて仕方がない」と初優勝の嬉しさをかみしめていた。

キスクラでガッツポーズを見せる堂前宗祐
キスクラでガッツポーズを見せる堂前宗祐

ショートは冒頭3回転ルッツ+3回転トーループのコンビネーションジャンプをきれいに決めると、その後もラテンの雰囲気を表現しながらミスのない演技を披露。58.41の点数をキスクラで見ると、ガッツポーズ。大島淳コーチからも「よくやった!」と褒められ、笑顔を見せた。

フリーは「民衆がフランス革命で戦う場面」がテーマの『レ・ミゼラブル』。最終滑走のプレッシャーの中、練習ではほとんどやっていなかったという3回転ルッツをフリーでも成功させると勢いに乗り、その後も安定した演技を披露。

堂前宗祐のフリーのテーマは『レ・ミゼラブル』(関東選手権)
堂前宗祐のフリーのテーマは『レ・ミゼラブル』(関東選手権)

ステップでは、ミュージカルや映画を何回も見て研究を重ねてきた成果を存分に発揮し、曲の世界観を表現した。

同じ埼玉アイスアリーナで練習を積む佐藤駿や大島光翔らに刺激をもらい、「僕も早く跳ばなきゃ」と練習に熱が入る環境で技術を磨いていた堂前。

「東日本はノーミスして全ジュニ(全日本ジュニア)いきます!」と意気込み、初の東日本選手権へ向かう。