フィギュアスケート・関東選手権が9月26日から28日にかけて、山梨・小瀬アイスアリーナで行われた。男子は関東ブロックに帰還した大島光翔が、女子は大江夢渚がともに関東ブロック初優勝を飾った。
この関東選手権で東日本選手権への出場権を獲得したシニア・ジュニアの選手たち、そして全日本ノービス出場を決めた選手たちを特集する。
【シニア男子】大島光翔が優勝
シニア男子は出場した3名全員が東日本選手権への出場を決めた。
優勝は大島光翔。
今年明治大学を卒業した大島は、2020年の出場以来5年ぶりに関東選手権に帰還。「KOSHO」タオルを持った観客も多く駆けつけ、「アットホームな空気感でやりやすい環境」と話す大会で2013年東京選手権以来、12年ぶりの優勝を飾った。

ショートは大島らしい赤の新衣装で登場し、70.36点で首位発進。
冒頭トリプルアクセルを鮮やかに決めるとGOE(出来栄え点)1.60を獲得する。
「普段しない」という後半の3回転フリップでのミスと悔しさをにじませるも、ロック調の“らしい曲”『Let Me Entertain You』に合わせて「エンターテイナー光翔」の本領発揮。
サマーカップからブラッシュアップしたという細かいつなぎの振り付けやロックスターの様な表情で会場を盛り上げた。

フリーは「120%自分の感情を外に出して」滑ると挑んだ『Footloose』。
以前全日本での大島の演技を見て、「君みたいなスケートが僕は大好きなので、僕も一緒に君のいいプログラムを作るお手伝いがしたい」と、ミーシャ・ジーさんと初めてタッグを組んで作り上げたプログラムだ。