テーマは90年代の若さとパワーがある映画を丸々1本表現すること。前半、「あまり調子がよくなかった」ようだが、トリプルアクセルをGOE(出来栄え点)1.60の出来で成功させると、ロマンチックなテイスト、ダンスパート…と代わる代わる場面が変わる難プログラムを見事に表現。
手拍子に乗って観客のボルテージを最大限引き上げた大島は、「乱れた部分もあったんですけど、最後まで楽しむ気持ちを忘れずに、みんなに盛り上がってもらって楽しく最後まで滑り切れたのでよかったと思います」と振り返った。

大学卒業と同時に選手生活に区切りをつける選手が多い中、現役続行を決意した大島。
「自分の目標、自分がスケートをやっていくなかで、小さいころからの夢だった“ジャパン(ジャージ)を着たい”という目標に向かって、もう少し頑張れると思ったことが一番大きい。もう1つは今、自分がいるリンクにすごく男の子が多くて。
自分としても毎日練習に行くのが楽しくて、その生活がすごく幸せ。富士薬品さんにサポートしていただけることになり、続けられる環境になって、今しかできない現役を自分の気が済むまで思いっきり頑張ろうと思って、続行を決めました」

“大きな夢”を叶えるために。
「『自分が一番目立ってやろう』という気持ちで、強気で誰よりもいい演技がしたいと思っている」「自分が主役の舞台だと思って全力で頑張りたい」と意気込む大舞台、6年連続6度目の全日本を目指す。
幼い頃からの夢、ジャパンジャージを「一番似合うと思います、誰よりも」と力強く答えた大島。
日本が誇る現役屈指のエンターテイナーがJAPANを背負って世界へ翔ぶ姿に期待したい。