北海道恵庭市の国道で車10台が絡むひき逃げ事件。
運転していたとみられる男が事件の後、バスや自転車を使って逃走していたとみられることが分かりました。
猛スピードで国道を走り抜ける1台の車。
現場近くの防犯カメラが捉えていました。
この不審な車が9月25日午前9時20分ごろ、恵庭市上山口の国道で車10台が絡み、女性2人が軽いケガをした、ひき逃げ事件を起こしました。
「目撃者によりますと、あちらの車の運転手が事故のあと車を降りて走って逃げていったということです」(中村真也記者)
約2時間半後、警察は現場から3キロほど離れた工場に侵入した男を逮捕。
ひき逃げ事件の引き金となった乗用車を運転していたとみられる今北知宏容疑者でした。
この逮捕までの間に周辺では不審な事件が起きていました。
「右の車線に入って(赤信号で)止まっていたら、いきなり後ろから来て僕の車に接触した。こんなになったからよく覚えていない。僕の車のドアを開けて(男が)つかみかかってきて引きずり出されて、取っ組み合いになって僕の車に乗って逃げた」(車を奪われた被害者)
ひき逃げ事件の直後、近くの路上で白い車が男に奪われ、持ち主が重傷となった強盗事件が発生。
この白い車が意外な場所で発見されます。
「男はこちらから車で中学校に侵入したのでしょうか。木が倒されているのが分かります」(吉村直人記者)
中学校の校庭には車で荒らされたとみられる痕跡が。
その後の調べで、強盗事件に関与した男は、校庭に車を乗り捨てたあと、バスと自転車を使って逃走したとみられることが分かりました。
恵庭市で起きたひき逃げ事件と強盗事件。
白い車が見つかった中学校、そして、今北容疑者が逮捕された現場。
いずれもひき逃げ事件の約3キロ圏内で起きていました。
ひき逃げ事件に関与したとみられる今北容疑者は、黙秘を続けています。
警察は今北容疑者が、白い車の強盗事件にも関与し、逃走していたとみて捜査を続けています。