伊藤渚紗 記者:
こちらでは生徒たちがゴーグルを付け、何かを投げたり避けたりするような動作をしているんですが、ボールのようなものは見えません
少し“不審”にも映る動きをする高校生たち。
これはAIなどの最先端テクノロジーを駆使した「新しい体育」の授業です。
静岡県立静岡西高校で行われていたのは、ゴーグルに映し出されるバーチャル空間で“エナジーボール”を相手にぶつける拡張現実型のスポーツ「HADO」。
運動能力や性別による力の差が出にくく、生徒全員が楽しめる競技として2024年度から取り入れています。
9月26日は東京学芸大学の協力を得て、生徒たち自らがボールの命中率などをAIで分析し、1人1人の苦手なプレーの改善策や作戦を考えていました。
生徒:
チームだけで考えるよりもAIを使ったほうがいろいろな考えや視点から見られるので、より考えさせられる
東京学芸大学・鈴木直樹 准教授:
きょうの授業でいえば、AIを使うことによって18人いれば18人用の指導ができるというところが大きい
今後はAIを体調管理や熱中症対策にも活かしていく方針です。