食事は年齢を参考にしつつ、慎重に
最後に知っておきたいのが、食事面。保護した猫が成猫(1歳以上)なら基本的には、猫用のドライフード、ウエットフードをあげることになる。それぞれの特徴と留意点は次の通りだ。
ドライフード:食べ慣れている猫が多く、与えた後の管理もしやすい。水分不足に注意
ウエットフード:水分が含まれていて、食べやすい。傷みやすいので、与えた後の管理に注意

子猫(1歳未満)の場合、基本的には以下のような流れで与えてみるのがお勧めとのこと。
生後1カ月頃まで:子猫用のミルクを、猫用の哺乳瓶などで与える
生後1カ月~2カ月頃まで:子猫用のミルク+離乳食(ペースト状の餌など)を与えてみる。徐々に離乳食の割合を増やしていきたい
生後2カ月~4カ月頃まで:子猫用のフード(ドライフードがメイン)に徐々に移行する。最初はお湯などでふやかしたものを与え、少しずつ普通の状態でも与えていきたい
その後、避妊・去勢手術を受けたら:成猫用のフードに移行する
「餌の量はパッケージに書かれている“目安”を与えてみて、1週間ごとに体重を測定し、増減を調整していきましょう。量や種類に悩むなら、獣医師に相談してみてもいいです」
このほか人間と同様、尿や便の変化を確認することも忘れずに。おしっこをしない、うんちが硬い・べチャっとしているなど、少しでも異変を感じたら、動物病院に相談をしよう。
取材・文=内山直弥