宮城県気仙沼市では被爆地、広島市から平和を祈念して寄贈されたキョウチクトウの木が、8月下旬、誤って伐採されていたことが分かりました。
気仙沼市によりますと、キョウチクトウの木は2004年に広島市から寄贈され、市役所の玄関前に植えられました。
キョウチクトウは原爆投下直後、「75年間は草木も生えない」と言われた広島市で、いち早く花を咲かせ戦後復興のシンボルとして親しまれています。
しかし、8月下旬、市役所周辺の環境美化にあたった委託業者がキョウチクトウの枝などに毒性があることから、来庁者に被害が及ぶ可能性を考慮し、自己判断で伐採したということです。
気仙沼市は「平和を祈念して植樹したもので、大変残念。今後このようなことがないよう、指導を徹底したい」と、コメントしています。