東日本大震災の記憶や教訓を伝える語り部の高齢化が課題となる中、宮城県岩沼市の小学6年生が、9月27日、初めて語り部に挑戦しました。

岩沼南小学校の6年生・鈴木心彩さん(12)
「ここの”S”が書いてある方が南になります。こちらから津波が来たと想像する人が多いですが実際に津波が来たのはこちらの方向からになります」

鈴木さんは、「いわぬま震災語り部の会」が主催している親子防災ワークショップに参加したことがきっかけで、兄の大遥(たいよう)さんとともに、語り部挑戦を決めました。

震災発生後に生まれた12歳の鈴木さん。

語り部の会や、家族から教わった震災の被害や教訓について、自分の言葉で語りかけました。

語りを聞いた人
「伝わりやすいような優しい口調で話していたのも印象的だった」
「伝承したいという気持ちがよく分かった」

いわぬま震災語り部の会 渡辺良子 会長
「心彩さんとかがつないでくれたらまた次の人も出てくるだろうし大切に育てていきたい」

鈴木心彩さん(12)
「表現の工夫とか少し難しかったです。これからもいろいろなところで地震や津波が起こるので、防災への意識を高めてもらえたらいいなと」

仙台放送
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