「カツオのまち」に異変が起きています。宮城県気仙沼市の菅原茂市長は、29年連続となる生鮮カツオの水揚げ量・日本一達成が「厳しい」との見通しを示しました。
気仙沼市 菅原茂市長(Q日本一達成は厳しいとの声も)
「そう思います。とても残念だと思った。自然相手なので不漁があるのは仕方ないので」
気仙沼市では、350年前、生き餌を使った「溜め釣り漁」の漁法が和歌山県から伝わって以降、カツオ漁が盛んになり、去年まで生鮮カツオの水揚げ量、28年連続日本一となっていました。
しかし、今年はカツオを北上させる、暖流の黒潮の流れが変わった影響や、東北近海への来遊量の減少を受けて、水揚げ量が激減。
8月末時点で、去年の2割にも満たないおよそ3375トンで、例年、気仙沼に次ぐ千葉県の勝浦港が、3000トン近く上回っています。
一方で、海洋環境の調査から来シーズンは水揚げ量が回復するとの見方もあり、気仙沼市は、今後も「カツオのまち」としてPRしていく方針です。
気仙沼市 菅原茂市長
「全国の人が気仙沼のカツオに接する機会を増やしていく。その努力をしていきたい」