自治体のごみ処理施設としては、県内では初めてとなる民間企業が運営するリサイクル施設が日置市に完成しました。

従来よりも効率的なリサイクルが可能になる拠点として期待が寄せられています。

日置市に新たに誕生したのは、「資源循環プラザ アクロスひおき」。

日置市のごみ処理施設でありながら全国的にも珍しい、県内では初めての民設民営のリサイクル施設です。

元々使われていた公営のリサイクル施設の老朽化に伴って行われた公募をへて、リサイクル事業などを手がける丸山喜之助商店グループが新たに整備・運営することが決まったもので、総事業費は20年間の運営費も含めて58億円です。

こちらの建物には日置市内の家庭から出た資源ごみ、不燃ごみ、粗大ごみなどが集められます。

集められたごみは細かく砕かれ、専用のラインを通って大きさや種類ごとに選別されていきます。

河内杏月アナウンサー
「こちらの施設ではセンサーでごみを選別する最新の機械も導入されています」

光学選別機と呼ばれるこちらの機械は、金属やプラスチックなどをセンサーが判別。

無人でごみを振り分けます。

最新の機械の導入や効率的なラインでの選別が可能になるのも、リサイクルのノウハウを持つ民間企業が運営するからこその強みだといいます。

従来の施設と比べてリサイクル率は15%向上が見込まれ、新たなリサイクルの拠点として期待が寄せられています。

日置市・永山由高市長
「これまでは市の直営だったリサイクル施設を民設民営という形で、民間企業の知恵・経験・ネットワークをフルに活用して推進できるのは大きな後押し」

丸山喜之助商店・丸山明紀社長
「日置市民に『ここにあってよかった』と言ってもらえる施設運営が非常に大事。今は喜びと気が引き締まる思いでいっぱい」

「資源循環プラザ アクロスひおき」は10月1日から稼働を始める予定です。

鹿児島テレビ
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