熊本市の9月定例議会は25日が最終日です。
8月の大雨関連の追加補正予算案など市長提出のすべての議案を認め閉会しました。
また大西市長は、大雨への対応に問題がなかったかを検証する第三者委員会を10月1日に立ち上げると発表しました。
25日の本会議、今議会で注目された市電乗務員の処遇を改善するための条例改正案は採決の結果、全会一致で可決されました。
これにより市交通局は年内に任期付正規職員の公募と採用試験を実施、合格した乗務員にはそれまでの経験を考慮した給与が支給され、以後、昇給も可能となります。
そして8月の記録的大雨の被災者支援策、坪井ポンプ場をはじめとする下水道施設の復旧・修繕費用などを盛り込んだ追加の補正予算案も可決されました。
一方、陸上自衛隊健軍駐屯地への長射程ミサイル配備をめぐり情報公開や配備への慎重な判断を求めて市民連合が提出した意見書は否決されました。
【熊本市 大西市長】
「二度と同じ事案が発生しないよう原因を徹底的に検証するため(検証委員会を)設置します」
また熊本市の大西市長は、定例の会見を開き、8月の記録的大雨への対応に関する2つの検証委員会を来月1日に設置すると発表しました。
1つ目の委員会では、一部地域で水防のサイレンが鳴らなかったり遅れたりしたことなど、市の対応の課題について。
2つ目の委員会では中央区の坪井ポンプ場と西区の山ノ下排水機場の稼働状況について、それぞれ適切だったかや地域の浸水への影響の有無などを検証する方針です。
それぞれ気象台や防災・河川の学識経験者など5人の委員で構成される第三者委員会となる見込みで早ければ10月中に中間答申が行われ最終的には年度内に検証結果を取りまとめることを目指しています。