大分市の入札を巡り当時の市議会議員など2人が起訴された入札妨害事件で業者の男に、執行猶予付きの有罪判決が言い渡されました。

公契約関係競売入札妨害の罪で有罪判決を受けたのは、大分市の造園会社ヒロセの元社長広瀬幸一被告85歳です。

判決によりますと、広瀬被告は当時、大分市議だった山本卓矢被告など3人と共謀し、2024年4月ごろ、市の職員から秘密事項である入札の予定価格17件を聞き出しました。

そして、そのうち2件を落札したとされています。

25日の判決公判で辛島靖崇裁判長は、「広瀬被告は山本被告の有力な支援者である立場を利用した」「選挙を控えた山本被告が依頼を断りづらいことを認識しながら予定価格を聞き出すよう頼んだ」などと指摘。

一方で「会社を廃業する意向を示して反省の態度を明らかにしている」などとして懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。

弁護側は控訴しない方針です。

大分市議だった山本被告の次の裁判は9月30日に予定されています。

テレビ大分
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