10代佐賀藩主・鍋島直正の別邸「無限青山亭」。現在の「神野のお茶屋」にかつてあったとされる扁額がこのほど設置されました。
10代佐賀藩主鍋島直正の別邸として造られた佐賀市の神野公園にある「神野のお茶屋」。かつては「無限青山亭」と呼ばれ直正公の保養の場や藩士らと議論を交わす場として使われていて、扁額も掲げられていたとされます。
当時の思いを次世代に継承することを目的に、有志でつくるプロジェクトが扁額を新たに製作し佐賀市に寄贈しました。
再び設置された扁額は縦39センチ、横112センチ厚み4センチで、県産のクスの木を使ったほか木目の年輪を際立たせる日本の伝統的な技法が用いられています。
【鍋島報效会 鍋島直晶理事長】
「間口が玄関の入口が引き締まったように感じる。建物の中に込められている思いを皆さんが思い出されて、象徴としてこういう形にしていただける。建物を寄付した曾祖父もたぶん喜んでくれているんじゃないか」
「神野のお茶屋」には鍋島家の歴史を学ぶことができる解説パネルも常設されるということです。