島根が全国に誇る宍道湖特産のシジミについて、もっと身近に感じてもらおうと24日、出雲市で小学生がシジミ漁を体験しました。
シジミ漁の体験学習は、宍道湖漁協が毎年行っている恒例行事で、24日は学校の目の前に宍道湖が広がる出雲市の朝陽小学校の5年生33人が参加しました。
シジミ船に乗り込んで、船溜まりを出た児童たちは早速、漁に挑戦。
鋤簾(じょれん)と呼ばれるシジミ漁独特の道具を使って、湖の底の泥を掻きながらお目当てのシジミを掬います。
児童:
「鋤簾が重かったです」
「でかいのがあって、びっくりしました」
漁のあとは、シジミの選別作業です。
ふるいにかけて大きさごとに分けていきますが、ここでポイントが。
中村友香記者:
「今、子どもたちがやっている作業。音を聞き分けて、生きているシジミと泥の入ったシジミを選別します」
児童たちは、目と耳を研ぎ澄ませて熟練の漁師の技を体感しました。
児童:
「全然出ません。レアみたいです」
「死んでいるのを見つけるのが難しかった」
平田蜆会・勝田一正会長:
宍道湖のシジミの豊かさとか、自然の恵みを感じていただけるといいなと思います。
宍道湖全体のシジミの資源量は県が調査したところ、去年は3年前の43%にまで激減していたことが判明。
このため宍道湖漁協は去年、35年ぶりに鋤簾の目を1ミリ大きくして、より大きな貝だけを漁獲する新たな対策をとったということです。
漁協では、宍道湖の豊かな恵みを子どもたちも含め、次の世代にしっかり受け継いでもらえればと話していました。