“経済学者”名乗る人物を信用…現金手渡しも

SNSで知り合った「経済学者」を名乗る人物から投資を勧められ、仙台市内の70代男性が現金2500万円をだまし取られる被害があった。警察はSNS型の投資詐欺事件として捜査を進めている。

被害に遭ったのは、仙台市太白区に住む70代の男性。警察によると、男性は5月下旬、SNS上で経済学者を名乗る人物と知り合い、「AIを使って安定した資産成長を提供できる」と投資話を持ちかけられた。その後、専用アプリのダウンロードを指示され、さらに「アシスタント」を名乗る人物から投資会社の顧客マネージャーのアカウントを紹介されたという。

男性は7月中旬から下旬にかけて、指示された口座に4回で計500万円を送金。さらに8月には、自宅付近で「投資会社職員」を装った男に3回にわたり現金計約1950万円を手渡した。男性は繰り返し資金を求められたことで不審に思い、警察に相談して被害が明らかになった。

被害額は総額で約2500万円。警察は、複数人が関与した組織的犯行とみて、送金先口座や関係するアカウントを調べている。

仙台放送
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