8月の台風12号で大きな被害があった、鹿児島県南さつま市で24日、地元の高校生が災害ゴミの分別に取り組みました。

8月の台風12号の影響で、南さつま市では床上、床下の浸水被害が137棟にのぼりました。

災害ごみのうち、分別ができないまま搬出されたゴミは、加世田清掃センター跡地に仮置きされていました。

これらのごみの分別作業を買って出たのが、地元の鳳凰高校と加世田常潤高校です。

南さつま市 市民環境課・湯舟佐和美課長
「見ての通りの(ゴミの)量なので、高校生が来てくれることで、かなりスピーディーに1日2日でゴミが片付くので、すごくありがたい」

分別に参加した生徒は合わせて約160人。

大きいものから小さいものまで、可燃ごみ、不燃ごみ、粗大ごみの3つに分けていきます。

「(これは)燃えないゴミ?」
「燃やせる!燃やせる!」

生徒は友達同士で相談しながらごみの分別作業を続けていました。

分別に参加した生徒
「授業やニュースで(災害について)聞くことはあったが、他人事として見ていたので、いざやると大変さがわかった」

やる気にあふれた生徒たちの力を借りて、2時間足らずでほとんどのごみの分別が完了しました。

被災者の生活再建を地域の団結が後押ししています。

鹿児島テレビ
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