自民党の総裁選挙2日目の23日、共同記者会見や討論会が行われ、自民党の現状を反映したテーマも取り上げられました。
5人の候補が揃って臨んだ午前の記者会見では、物価高対策などに加え、少数与党として野党との連携の在り方が議論となりました。
小林鷹之元経済安保相:
連立というものは、手段であって目的ではない。スケジュールありきでもないし、特定の政党ありきでもないというオープンなスタンスで臨んでいきたい。
茂木敏充前幹事長:
私が目指すのは安定政権の確立だ。基本政策が一致する政党と連立の枠組みの拡大、これを目指してまいりたい。
林芳正官房長官:
連立拡大というのは目指すべき方向だと思っております。それに至る過程で、スピード感を持って政策的な合意をして。
高市早苗前経済安保相:
私は連立の拡大を目指します。しかも、首班(首相)指名までにできるように精いっぱいの努力をしたいと考えております。
小泉進次郎農水相:
我々の方から、この党は良くてこの党はダメですといった立場にはない。(政策や)基本的な理念の一致、こういったものが見える中で、その先というものが出てくる。
フジテレビに出演した国民民主党の玉木代表は「自民党の総裁が誰になるかということ、我々もじっと見定めていますけれども、政策ごとに判断していくというのがまずベースになると思う」と述べました。
一方、午後の自民党の討論会では青年局から「先の参院選では若者の投票率が伸びましたが、自民党のその支持は広がりませんでした」と、若者や子育て世代への支援について質問がありました。
小林鷹之元経済安保相:
中間層、現役世代にフォーカスを当てた所得税改革。
茂木敏充前幹事長:
地域ニーズに応じた交付金、だいたい数兆円。
林芳正官房長官:
私は「ユニバーサルクレジット」。子育て世代、負担感が強いです。ここに重点的に色々な給付を。
高市早苗前経済安保相:
家事代行ですとかベビーシッター。代金の一部を税額控除する制度、これを作りたい。
小泉進次郎農水相:
物価高を上回る国民所得の上昇。明るい展望が描けるようにしていきたい。
24日は、候補者同士の討論や初の街頭演説が予定されています。