9月22日、北アルプス槍ヶ岳の北鎌尾根(標高約2800メートル)で男性の遺体が発見された。身元は行方不明になっていた香川県の33歳男性と判明した。男性は17日朝、家族へのメッセージを最後に連絡が取れなくなっていて、長野県警のヘリコプターなどで捜索していた。
稜線から約150メートル滑落か
警察によると、9月22日午前11時前、遭難者を捜索中、長野県警ヘリが北アルプス槍ヶ岳の北鎌尾根で倒れている男性の遺体を発見した。
遺体の身元は北アルプスの槍・穂高連峰に入山し、行方不明になっていた香川県高松市の公務員の33歳男性と判明した。

現場の状況から男性は稜線から約150メートル滑落したとみられるという。
「登山に行ったまま連絡が取れない」
警察によると、20日午後3時前、男性の家族から「登山に行ったまま連絡が取れない」と警察に届出があった。
男性は17日に1人で上高地から入山し、槍ヶ岳・奥穂高岳、西穂高岳を経て20日に下山する予定だった。
しかし、17日の朝、「登り始める」という内容のメッセージが家族に届いたのを最後に連絡が取れない状態となっていた。

警察は、熟達者向けの北鎌尾根などで遭難した可能性があるとみて、県警ヘリなどで捜索していた。