宮城県七ヶ宿町の養鶏場に体長およそ1メートルのクマが出没した。
クマは鶏舎の外側を破って顔を突っ込んできたが、従業員らが「棒でたたく」などして追い払ったという。
ひな鳥や人への被害は確認されていない。

クマが目撃されたのは、9月23日午前8時20分ごろ。
現場は七ヶ宿町内にある山あいの養鶏場で、近くにはスキー場もある山林地帯。

警察などによると、クマは鶏舎の外側に設けられたネットやビニールシート、金網フェンスを破って内部に顔を突っ込んでいたという。
このとき、現場にいた外国人従業員3人ほどが交代で棒を使ってたたき、クマを追い払った。

クマは自ら破った穴から顔を引き抜き、そのまま山中へ逃げ込んだ。
鶏舎内にいたひな鳥に被害はなく、従業員にもけがはなかった。

宮城県内ではクマの出没件数が増加傾向にあり、特に山間部では注意が呼びかけられている。
警察は「クマを目撃しても決して近づかず、身の安全を最優先に行動してほしい」としている。

仙台放送
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