高い技術で海難事故の救助活動にあたる海上保安庁の潜水士が伏木海上保安部に新たに配属され、訓練風景が報道陣に公開されました。
潜水士として配属されたのは伏木海上保安部巡視船やひこ乗組員の鴨志田直智さん23歳です。
鴨志田さんは埼玉県出身。
選抜試験と、2か月間の厳しい研修を経て全国およそ1万5000人の海上保安官の1%しかいない潜水士の国家資格を取得しました。
鴨志田さんは先月に伏木海上保安部に配属され、22日は射水市の海王岸壁周辺で6人の先輩潜水士とともに水難事故を想定した捜索訓練にあたりました。
*伏木海上保安部 巡視船やひこ 鴨志田直智潜水士
「100点満点中で10点です。中々うまくいかないところも多く、先輩らにまだついていけないところがある」
高校1年生のときに海上保安官を描いた映画「海猿」を見て潜水士を志したという鴨志田さん。
潜水士の夢をかなえ、今後は救助の現場で活躍したいと意欲を燃やしていました。
*伏木海上保安部 巡視船やひこ 鴨志田直智潜水士
「実際の現場では非常に厳しい現場になると思う。現状ではまだまだ至らないところばかりであるので、これからの訓練でも精一杯頑張って、立派な潜水士になりたいと思う。」
伏木海上保安部によりますと、今年管内では27件の水難事故があり、このうち5件で潜水士が救助活動にあたったということです。