愛媛県の西条市が市議会に事前の説明もなく、新しいホールの建設など約26億円をかけた事業を計画していた問題で、高橋敏明市長が22日に計画の撤回を表明しました。
高橋敏明市長:
「市議会議員のみなさま、市民のみなさまからご批判や貴重な意見をたまわり、みなさま方の声を真摯に受けとめ、本事業の交付を取り下げることを決定いたしました」
この問題では、高橋市長が総事業費約26億円をかけ、商業施設の敷地への多目的ホールの新設と、休館中の温泉施設椿交流館の健康増進施設への改修を計画。ところが市議会や市民に事前に説明せず国に交付金を申請し、交付が9月11日に正式決定して、議会から反発の声が相次いでいます。
高橋市長は22日に市議会に対し計画の中止を発表。理由は来年度末までの工事の完成が困難なためなどとしています。
川又由美恵議長からは「議員の中には市長の資質や進退を問う声もある」と高橋市長に釘をさす場面も見られました。
川又由美恵議長:
「市長ワンチャンスです。どうかよろしくお願いいたします」
高橋敏明市長:
「(計画の申請は)今が一番だという認識のもとにいたしたことです。それが正しいかとどうかというのは、振り返ってみると良い策ではなかったということで反省点です」
高橋市長は9月26日までに事業中止の文書を国に送り、謝罪する考えです。
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